【法人税】リース取引の種類と会計処理について解説

リース取引はビジネスにおいて重要な要素の一つとなっており、その種類と会計処理にはいくつかの違いがあります。

この記事では、リース取引の基本的な種類と、それぞれの会計処理方法について詳しく説明します。

リース取引の種類

リース取引には大きく3つの主要な種類があります。それぞれの違いを説明します。

ファイナンスリース取引

ファイナンスリース取引とは、中途解約不可、物件所有中の費用の借り主負担などの条件があるリース取引をいいます。

さらに、ファイナンスリース取引の中でも以下の2つに分類されます。

所有権移転ファイナンスリース取引

所有権移転ファイナンスリース取引は、リース期間終了後に借り主がリース物件の所有権を得る取引です。

これはローンでの購入に類似しています。

所有権移転外ファイナンスリース取引

所有権移転外ファイナンスリース取引では、リース期間終了後にいくつかの選択肢があります。

具体的には、リース物件の返却、契約延長、または買い取りのいずれかを選択しなければなりません。

オペレーティングリース取引

オペレーティングリース取引は、ファイナンスリース取引以外のリース取引をいいます。

会計処理

各リース取引の種類に応じて、異なる会計処理が必要です。

それぞれの取引における会計処理方法を以下に示します。

所有権移転ファイナンスリース取引の会計処理

1. 車両購入時の仕訳:
   • リース資産　/　リース債務
2. リース料支払い時の仕訳:
   • リース債務　/　現預金
   • 支払利息

所有権移転外ファイナンスリース取引の会計処理

1. 車両購入時の仕訳:
   • リース資産　/　リース債務※
   • ※金額は設定した残価を差し引いた車両価格
2. リース料支払い時の仕訳:
   • 所有権移転ファイナンスリース取引と同様

オペレーティングリース取引の会計処理

1. 車両購入時の仕訳: なし
2. リース料支払い時の仕訳:
   • リース料　/　現預金

まとめ

これらの会計処理方法を理解することは、リース取引において正確な会計情報を確保するために重要です。

リース契約を適切に処理し、組織の財務状況を的確に把握するために、この情報を活用しましょう。